中秋の名月は満月ではない!?その違いと時間ついてお教えします。

 

まだまだ、
昼間は暑さが厳しいですが、
朝夕は随分と涼しくなってきました。

そろそろ、秋ですね。

夏と違い、
秋の空は乾燥しているため、
空気が澄んでとても綺麗です。

また、星座の数が少なく、
雨も多いため、
空気中のちりが浄化されて、
よりいっそう、
月明かりが綺麗に映るのもこの頃です。

秋の夜はぜひお月見しましょう。

日頃、テレビやゲームで
なかなか空に目を向けない子ども達に、
月の話をしてあげたらいかかでしょうか。

綺麗でまん丸いお月様を前に、

なぜ、十五夜お月さんというのか、
中秋の名月とは何か?
十五夜と満月の秘密など、
子ども達に教えてあげれば、
きっと、
興味を持って、お月見がより楽しくなります。

 

 

 

 

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中秋の名月とは満月ではない?

 

 

 

中秋の名月満月!?
と思ってる人が多い!

じゃあ、満月ではない

というか、私も以前はその一人でした。

なので、ちょっと、整理してみます。

太陽太陰暦では、
旧暦8月15日を十五夜とし、
その日の月を
「中秋の名月」と呼んでいます。

日本では、昔から
お月見という素敵な風習がありますね。

旧暦では
「7.8.9月」が秋とされ、
8月は秋の真ん中、
また、十五夜は
その月の真ん中の日なので
中秋と呼ばれます。
秋のど真ん中という意味ですね。

知っての通り、
十五夜は西暦カレンダーとは
全く合致していません。

太陽太陰暦と呼ばれる
月の満ち欠けに対応した独特の暦で
中秋の名月を決めています。

さて、
中秋の名月の決め方です。
なぜ、毎年、日付けが違うのでしょうか。

例えば、

2018年の中秋の名月は、9月24日
2019年は、9月13日
2020年は、10月1日
2021年は、9月21日
2022年は、9月10日

という感じなんですよね。

太陽太陰暦では、
秋分の日より、
前の朔日(ついたち=新月)から数えて
15日目を中秋の名月としています。

なんといっても、
月の満ち欠けが基準なので
毎年、
同じ日というわけにはいきません。

カレンダーなどに
月の満ち欠けのマークが
付いてるのもありますが、

満月マークが付いているのは、
中秋の名月ではなく。
2018年の場合は、翌日の9月25日!

つまり、
中秋の名月 イコール 満月
ではない!

ということなんですね。

なぜ、
中秋の名月は
満月ではないのでしょうか?

 

 

 中秋の名月と満月の違いは?

 

中秋の名月満月違い
整理してみます。

月が、
新月になってから、
再び、
新月に戻るまでの周期は
29.5日です。

30日には
ちょっと足りないですが、
その約半分の15日目前後に
月は満月になるので
十五夜と呼ばれているのです。

 

本来、
十五夜は満月という意味なんです。
月は新月になった瞬間の時刻から
29.5日の半分、
つまり、14.7日後に満月になります。

 

新月から新月に戻る周期が
30日ちょうどなら、
十五夜は、いつも、満月なのですが、

実際は、
29.5日が周期ですから、
少しずつ、ずれてくるわけです。

また、月の運動は一定ではなく、
新月から満月になるのはやや遅く、
満月から新月はやや早めです。

これは、
月が地球の周りを廻る軌道が
少しイビツな楕円形だからなんです。

というようなことで、
中秋の名月の日と実際の満月は
必ずしも一致しないというわけです。

なお、
もちろん、
中秋の名月が満月の年もあり、
2021年、2022年、2023年は
中秋の名月(十五夜)が満月なんです。

ちなみに、

新月は、
月が地球と太陽の間にあり、
地球から見た月が真っ暗な状態の時です。

 

 

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中秋の名月に満月をみられる時間は?

 

中秋の名月
満月として見える時間

残念ながら、
中秋の名月の日と、
天文学上の満月が一致したのは
最近では2011年で、6年ぶりでした。

そして、
次回は、先ほど書いたように、
2021年、2022年、2023年と
3年連続で、中秋の名月が満月なんです。

でも、
天文学上の満月は
地球も月も動いてますから、
瞬間的なものになりますので、
満月が見える時間に満月を見るのは、
天文学を研究して、トライしてみてください!

ただ、
満月になるのが、昼間の時もあるわけで、
ちゃんと、見えないこともあるわけです。

でも、
目で見て、真ん丸で綺麗なお月さま、
すなわち、ほぼ満月に見えるのは
十四夜月から十七夜月とされています。

 

なので、十五夜前後の天気が良い夜に
月を見上げれば、
ほぼ、満月!ということになるのです。

 

 

中秋の名月のまとめ

 

中秋の名月の日は、
その年にもよりますが、
天文学的にいうと、
十四夜に当たる年が多いようです。
(本当は十五夜ですよ)

十四夜のことは
小望月(こもちづき)と言われています。

ちょっと小さな満月
というワクワクした気持ちで
満月を待っていたのでしょうね。

そして、十五夜。

望月の翌日は十六夜。
これは「いざよい」と読みます。

十五夜の月よりも遅く表れることから、
ためらうという意味の言葉を当てています。

月がためらいながら出てくるのを
待ち遠しくしていたのでしょうね。

そして、十七夜は立待月。
さらに、
遅くなる月の出を立って
待っていたのでしょうか。

こんな風に、
月にひとつずつ名前を付けて
愛でていたなんて、
なんてロマンティックで
素敵な感性なのでしょう。

今年のお月見は、
子ども達とこんなお話をしながら、
なかなか
目を向けることのない秋の夜空を
眺めつつ、
ゆったりした夕べを過ごしてみましょう。

 

 

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