年賀状のやりとりはしますか?
自分や相手が喪中の場合、
もちろん、
年賀状や新年のあいさつを
控えなくてはなりません。
しかし、
お世話になった方々から
年賀状をいただいた場合は
どうしたらいいのでしょうか。
そんな時は、
こちら側の喪中である事情を
知らせるために
寒中見舞いを出しましょう。
寒中見舞いを出すべき時期や
はがきの種類の選び方、
使ってはいけない切手やはがきなど
知らないでいると
失礼なことや例文もご紹介します。
喪中に寒中見舞いを出すときのはがきの種類は?
喪中に寒中見舞いを出す?
それって、あり?
新年のあいさつをする年賀状は
おめでたいことづくし。
喪中であれば、
そんな年賀状のやりとりは
控えざるをえませんね。
では、
寒中見舞いも
控えるべきなのでしょうか?
寒中見舞いは、
気候の厳しさから
相手を思いやるあいさつ状なので、
控える必要はありません。
自分の近況を
知らせるのには
適した書状です。
まず、
寒中見舞いは、
どんなはがきで送るのが
適切なのか知っておきましょう。
暑中見舞い用とは違い、
寒中見舞い用の専用はがきは
販売されていません。
普通の官製はがきでいいでしょう。
官製はがきには、
その切手部分が
「ヤマユリ」
「山桜」
「胡蝶蘭」
の3種類があります。
寒中見舞いなら、
落ち着いた「胡蝶蘭」にしましょう。
「胡蝶蘭」は喪中欠礼用としても
使われるので、
寒中見舞いには最適です。
また、
市販のはがきで出す場合、
避けたいのは弔辞用の切手です。
花文様のこの切手は
身内に不幸があった場合や
お悔やみを書くときのみに
用いるものです。
あいさつ状には適しません。
また、
年賀状の残りで、
寒中見舞いを書くのも御法度です!
新年を祝う挨拶状は
寒中見舞いにはふさわしくありません。
干支や縁起物のイラスト入りはがきも
やめておきましょう。NG!ですよお。
喪中の寒中見舞いを出す時期はいつ?
喪中を寒中見舞いで知らせる
ということは、わかったけど、
出す時期はいつなんだろう?
こういうことには慣れてないのが
普通なので、わからないのは当たり前!
でも、寒中見舞いには、
暑中見舞いと同じように、
出すべき時期があるのです。
寒中見舞いは、
二十四節気の
小寒から立春の寒さが、
(1/15頃から2/4頃です)
一段と厳しい時期に、
相手の健康を気遣って、
出すあいさつ状です。
なので、
一月後半から二月初旬に
着くように準備しましょう。
喪に服しているので、
派手な絵柄や砕けた文面は避けて、
落ち着いた絵柄のはがきを選びましょう。
例えば、
喪中ながらも、
おめでたいこと(身内の出産や結婚)を
伝える場合にも、
「末筆ながら」と最後に簡潔に伝えましょう。
喪中の寒中見舞いの例文をご紹介します。
喪中の際の寒中見舞いの文章は、
下手に四苦八苦考えるよりも、
文例集の例文を使う方が無難です。
たいていが、
最初にあいさつの
「寒中お見舞い申し上げます。」
から始まり、
次に、
年賀状を頂いたことへの
感謝の気持ちを書き、
自分が喪中であること、
その詳細を簡潔にしるした後、
相手の健康を気遣い、
一年の無病息災を
お祈りするというのが定番です。
喪中の時の寒中見舞いの例文
例文 その1
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧に年頭のご挨拶をいただきまして、
誠にありがとうございました。
厳しい寒さ続きの毎日ではございますが、
皆様ご健勝でお過ごしとのご様子、
なによりとお喜び申し上げます。
当方、昨年〇月 父〇〇(享年〇歳)が
他界いたしましたため、
年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました。
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ、
年を越してしまいましたご無礼の段、
何卒ご容赦願います。
本年も皆様にとりまして
良いお年でありますよう、心よりお祈りいたしております。
(改行してる場所は気にしないでくださいね)
例文 その2
寒中お見舞い申し上げます
早々に、
ご丁寧なお年始状をいただきまして、
ありがとうございました。
皆様には、
お健やかに新年を迎えられたご様子、
何よりと存じます。
私方、昨年〇月に父〇〇が
急逝いたしましたため、
年末年始のご挨拶を遠慮させていただきました。
服喪中のご通知が遅れましたことを
お詫び申し上げますとともに、
本年も変わらぬお付き合いのほど
宜しくお願い申し上げます。
取り急ぎお詫び申し上げます。
このあと年月日と記名をすれば完成です。
喪中の寒中見舞いのまとめ
喪中とはいえ、
長年付き合った人との絆は
保ちたいものですね。
年始の挨拶を欠礼する喪中はがきを
出せなかった場合、
寒中見舞いでその無礼を補いましょう。
また、
多忙で年賀状を出せなかった場合も
年始のあいさつ代わりに
小寒から立春の間に
あいさつ状を出すことができます。
年賀状と違い、
出してもいい時期が長く設定されている上、
多忙な年末では取れない時間を、
寒中見舞いにあてられるのも助かります。
なんでもメールやラインで
済ますようになった現在、
自筆で宛名だけでも書いて、
寒中見舞いを出すことで
付き合いを保ってみてはいかがでしょうか。
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